【もしわが子がいじめにあったら読ませたい本】風葬の教室
山田詠美作、風葬の教室を読みました。とある本で紹介されていて興味を持ったからです。
この本が出版されたのは1988年と今から30年近く前の作品なのですが、今読んでも全然古びていない衝撃的な作品でした。
このエントリーのタイトルを【もしわが子がいじめにあったら読ませたい本】としましたが、いじめにあっていなくても小学校高学年くらいになったら読ませたい本です。
この本の主人公は小学5年生の女の子であり、転勤族の親をもち今までも何回も転校を繰り返す中でうまく学校に溶け込む技を身につけており、転校のエキスパートでした。
しかし、ある人気の先生に好意を持たれてしまったがために他の生徒の嫉妬からいじめのターゲットとなります。
いじめがエスカレートして耐えられなくなり自殺を考えますが、自分が自殺することで家族を悲しませることに気づき、自殺を思いとどまります。
そして姉や臨時の先生の言葉がヒントとなり、「いじめの相手を「軽蔑」という二文字で(想像上)殺して野ざらしにしておく(風葬)」という考えにたどりつくことで立ち直ります。
この主人公はものすごく精神的に成熟しているからこそこのように達観できるようになったわけですが、このような考え方があるということをいじめで苦しんでいる子に教えてあげるというのは有益であると考えます。
いじめはいじめる相手が100パーセント悪いと思います。その相手に真っ向から立ち向かうのではなく、軽蔑するというのは一つの有効な対処術であると思います。
でもまあ、いざわが子がいじめにあったらひとまず学校を休ませて、いじめから逃げさせると思います。
転校や留学も視野に入れて考えるかもしれません。
いじめについて考えさせられる本でした。
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